家庭内LAN構築 〜マルチメディア配線奮闘記〜
───このページは旦那のコーナーです。興味ある人はごゆっくりどーぞ。───
家を建てるにあたってイチバンやりたかったことが、どの部屋でもインターネットができる環境を作ること。
マンション暮らしでは自分のPCと嫁さんのPCを並べて置いていた。
接続はADSLで2台だけの家庭内LANをそれなりに楽しんでいた。
ただ、困ったのが配線のゴチャゴチャの処理・・・。
ADSLではスプリッタからモデムまでの距離を極力短く取るのが基本。
となると、モデムは電話用モジュラジャックのすぐ近く設置することになる。
しかし、電話用のモジュラジャックはリビングにあり、PCを置く部屋はその隣。
言うまでもなく部屋と部屋をLANケーブルが這っていくのでジャマでしょうがない。
子供がつまづくので危ないし、掃除はしにくいし、何しろ見た目がきれいじゃない。
そんなわけで、新築の家には先行マルチメディア配管を是非とも取り入れたかった。
というよりむしろ、ヨメに何と言われようとこれだけは勝手にやってしまおうと思った。(笑)
| 1 | マルチメディア配管とは |
| 2 | 当初の配線予定(ADSL) |
| 3 | 接続形態変更後の配線(ケーブル) |
| 4 | 必要部材の購入 |
| 5 | UTPケーブルの配線 |
| 6 | ケーブル加工及びモジュラ、コネクタの結線 |
| 7 | この先の展望は・・・? |
| 1, | マルチメディア配管とは |
ひとえにマルチメディアと言ってもいろいろあるが、我が家のマルチメディア配管とはどの部屋でもインターネットをできる環境を作るために
新築の際に壁の中にネットワークケーブルを通すための配管をしてしまおうというもの。
「無線LANは考えないの?」ってよく言われるが、無線LANは有線LANを補完するものだ。
既存住宅で宅内LANを構築する方法として、無線LANが普及して話題にもなっているが、それは壁の中に配線するのが困難だからだ。
家を新築するのであれば、迷わず壁の中に安心で確実な有線LAN配線をしてしまうのが賢い方法だ。
松下電工の『マルチメディア対応配線システム』では、通信系のほかに映像系も各部屋に配線できるマルチメディアポートとマルチメディアコンセントを売りにしている。
ちなみにプランにもよるが、松下電工のマルチメディア配線を業者に依頼して工事してもらう場合、20〜30万程度の費用がかかるらしい。(実際は不明)
我が家はビンボーなのでそんな金はない。そこで、ハウスメーカーには配管だけしといてもらって、後から自分で配線しようと思ったのだ。
大事なのは後から簡単にケーブルを通し、配線できること。
そのため配管はなるべく急な屈折をさせないように、また径の太いものを使ってもらうとよい。
通常、マルチメディア用の配管をしといてくれと頼んだら、CD管というオレンジ色の管を使うようだ。
CD(Combined Duct)管とはJIS規格で定められた電設資材で、もうひとつ似たようなのでPF管(Plastic Flexible Conduit)というものがあり、こちらは色がアイボリー。
違いは自己消火性があるかどうかってことらしい。PF管は自己消火性があるのに対し、CD管は無い。よって主に、PF管は外からの引き込み用に、CD管は屋内の引き回し用に使用する。
径はだいたいφ16 かφ22 を使うのが一般的。我が家の場合は工事担当の計らいによりφ22 の管を入れてもらえた。
φ16 の管だと、決して細くはないのだが配線をする際、通しにくいという弱電屋さんの意見が多いそうだ。
実際、我が家も通信用ケーブル引き込みの際、PFとCD管のジョイント部で引っかかり何度やってもうまく通らなかったようだ。
さて、家の中に渡してもらった配管の中に実際に自分でLANケーブルを通す際、どうやって通すのだろうと思うのだが、意外と簡単にできる。
電気屋さんが配管の中に『呼び線』と言われる針金のようなものを入れておいてくれる。(はずだ)心配な場合は頼んでおいたほうが確実かも。(笑)
で、その呼び線にLANケーブルを固定しておいて、片側から呼び線を引っ張るというわけだ。
我が家では最も長いところで15mの配管がある。呼び線で引っ張れるとは言っても、道中はぐにゃぐにゃ曲がっているわけで抵抗はけっこう大きい。
そのためにもφ22 の管を入れておいたほうが無難だ。
先にも書いたがケーブル引き込みの時は線がうまく通せず、工事のお兄さんが何度も何度もあの手この手で試していたので、見かねて手伝うことにした。
ケーブルが入っていく側からちょっと押すのを手伝っただけだが、すんなり通ったようだ。そんなくらいなら最初から手伝えばよかった。(笑)
| 2, | 当初の配線予定(ADSL) |
我が家はマンション暮らしではNTTのフレッツADSL 1.5Mbps のプランでインターネットに接続していた。
実際、サイズの大きいファイルをダウンロードでもしない限り、このスピードで満足していた。
がしかし、嫁さんがこのHPを立ち上げ、前にもましてネットの利用率が増えたのに伴って、1.5Mbps の速度では満足しなくなってきた。
なんと言っても、ファイルのアップロードに時間がかかる。写真をたくさんアップする時などははっきり言ってイライラする。
マンションではNTT収容局までの線路長は2kmちょっと。伝送損失は約 30db 。
なので 1.5Mbps のプランだと、1.3〜1.4Mbps は実際出ていた。
しかし、新居ではNTT収容局までの線路長が、約3km。伝送損失は約 40db であった。
これではマンションの時より接続速度が落ちる・・・。
伝送損失が大きいため、8M,12M,40Mbps などプランをアップしてみても、速度はそこそこしか出ないと予想される。
それでも当初はDSL接続でネットを考えていた。

さて配線系統だが、我が家は階段下収納にモデム、ルータ及びハブをまとめて、そこから各部屋へLAN配線することにした。
なぜ階段下収納にわざわざ持ってきたかというと、目に見えるところにゴチャゴチャと機器を置きたくなかっただけ。(笑)
今思えば、2階でネットをしていてトラブルがあると、いちいち階下まで見に来なければならないのはちと不便だったかも。
とりあえず、配線はこんな感じ。
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ネットワークケーブルは CAT5e(エンハンスド カテゴリー5)という規格のケーブルを使用することにした。
新しく CAT6 という規格が出ていたが、松下電工のモジュラジャックがまだ対応品がなかったので、やめておいた。
CAT5e 及び CAT6 ともに通信速度は 1000Mbps でどちらもギガビット対応。違いは伝送帯域。詳細はこちら。
| 3, | 接続形態変更後の配線(ケーブル) |
考えが変わったのはマルチメディア配管がすべて終わって、壁も付いた頃。
地域のケーブルTV業者がインターネットのみの加入だと初期工事費用が無料だったのがきっかけだ。(実際のところは市から出る補助金の関係で有料だった・・・泣)
マンション暮らしの時でもフレッツADSLとISPの月額基本料の合計は5,000円ぐらい払っていた。
ケーブルインターネットだと、30Mbps のコースでモデムレンタル料込みで約5,000円。
しかも初期費用無料と来たらこれは乗り換えるしかない!と思ったわけで、心配だったのは、家のほうがケーブル引き込みの対応ができてるかどうか。
しかし、そこはさすがの住林。「マルチメディア配管をしてくれ」などと頼む客には予めケーブル用の引き込み配管も付けてくれていた。
保安器から通信用のケーブルをその配管に通して同じように階段下に持ってくるだけだ。
そして、これが変更後の配線。
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工事途中で接続形態を変更したので、NTT加入者回線が階段下を経由しているのが無駄に見える。(笑)
しかし、これも考えようによっては有利だった。後々、ダイニング以外に電話機を置きたいとき、階段下を一旦通っている限りどこの部屋へでも配線できる。
もちろん6ピンのモジュラをコンセントプレートに取り付けなければならないが・・・。
しかも、CD管が渡してある部屋にならいくらでも電話をひけるということになる。
そのためには、通信用のコンセントは最低2口あるものにしてもらったほうがよい。ひとつはLAN用のモジュラで残りはメクラプレートにしておけばよい。
ちなみに、電話線とネットワークのUTPケーブルを1本のCD管に通すことは可能だが、ノイズによるお互いへの影響が心配されるところだ。
これについては、通常使用するにはそれほど影響はないらしい(?)我が家も「ダイニング2」では1本のCD管に電話線とネットワークケーブルとの2本を通す予定。
そんなこんなで、我が家の配線系統が決定した。
| 4, | 必要部材の購入 |
我が家のマルチメディア配線の予算は約2万円。もちろん、配管は除いての話。
しかし、実際には3万円近くかかった。
工事途中でADSLからケーブルに接続形態を変更したことによって、通信速度のアップを見込み、ルータ及びハブ、LANケーブルの買い替えを決めたことが予定外出費だった。
まぁ、今どき出回っているUTPケーブルはすべて CAT5 以上で、我が家にあるものも CAT5 なので、100Mbpsまでは対応済みだが・・・。
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| RJ-45コネクタ(10ヶ入り) | ブーツ(10ヶ入り) | CAT5e UTPケーブル(100m) |
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| 圧着工具、皮むき器(笑) | CAT5e対応モジュラジャック | こんな感じ |
モジュラジャックは松下電工のものを電気屋で取り寄せてもらった。
あとのパーツはサンワサプライのものばかり。お店で取り寄せて買ったものと、ネットのサンワダイレクトショップで買ったものとある。
ダイレクトのほうは早くてよかった。
| 5, | UTPケーブルの配線 |
ケーブルの配線ではやっぱり悪戦苦闘した。
入れてもらった呼び線を素直に使ってやればそれほど苦労もないのだが、押しだけでいけるんじゃないかと思ってしまい、何度もやっては途中で行き詰った。(笑)
写真にもあるが1箇所には、突然の計画変更で急きょ2本のケーブルを通した。ハッキリ言って強引。
ウチは何しろPCが2台ある。いずれはバラバラになる予定だが、今のところは隣同士で並べてやっているのでネットワークが2本引きたかった。
かといって、将来の子供部屋なので、LANのモジュラはあっちとこっち。2箇所から引っ張ってくるのはいかにもナンセンスだった。何のための配管だ?って感じで。
またその部屋にハブを置くのはもったいない(?)と思い、急きょ2本通すことにしたのだ。
UTPケーブルは単線のものを使用した。100mのリールボックス入りなので、取り出しはラクなのだが、1人で配線するのは
けっこう大変だった。
入口側にリールボックスを置いておき、ある程度ケーブルを出しておく。そして階段下へ行って呼び線につなげたケーブルを引っ張るのだが、
ボックスに入っているため巻き癖があり、すぐねじってしまう。そうすると引っ張っても入口で引っかかって進まない。
だから2階の配線なんかは、1階と2階の行ったり来たりで、ドタバタドタバタと走ってばかり。筋肉痛になったぐらいだ。
最後の1本はヨメさんにも手伝ってもらったら、最高にラクだった。自分が階段下で引っ張り、ヨメさんに入口側から押してもらったのだ。
これが一番ラクなようだ。
こうして、合計7本の配線が完了した。使ったケーブルはたぶん90m超ぐらい。
| 6, | ケーブル加工及びモジュラ、コネクタの結線 |
まず、やってみての感想。慣れてくるとだんだんいい加減にできるようになる。(笑)
モジュラのほうは至って簡単。専用の工具も不要のタイプで、パンチダウンには付属の緑色のキャップを使う。
「T568A」と「T568B」の2種類の規格があり、それぞれ配線の仕方が違うのだが、それもモジュラに書いてあるので非常に分かりやすい。
次にコネクタのほうだが、これも一般的にケーブル自作の方法等のサイトにやり方がくわしく書いてある。例えばこれはサンワサプライのページ。
コネクタは10ヶ入りのものを買ったが、7本の配線で失敗が3ヶ・・・(笑)
失敗というのは結線不良とかいうものではなく、単純に穴あきプレートや、ブーツを先に通しておくのを忘れたという何ともドジな話。
しかし、何とかコネクタの数もギリギリ足りてすべての結線が完了した。指先が疲れたな・・・。
会社からLAN用テスタを借りて一応テストしてみたけど、すべてOKだった。
特に問題もなく配線できたようだ。
階段下の集中についてはホームセンターで買ってきたカラーボックスの背板をくりぬいて、その中にケーブルモデム、ルータ、ハブを入れた。
松下電工のマルチメディア配線のポートのように美しくはないけど、それなりに整理できて満足。
ちなみにルータとハブは corega の安いヤツを買ってきた。
| 7, | この先の展望は・・・? |
すべて配線し終わって、ネットも問題なく繋がった。
速度は 30Mbps のプランに対して、15〜16Mbps ぐらいだろうか。予測はしていたけど、半分程度して出ていない。
しかし、とりあえずこんなもんだろうと思うことにした。
何よりも自分の住む家にマルチメディアを取り込もうと考え、設計段階からいろいろ下調べをして、自分の出来る範囲でここまで通信に対応できた。
それがうれしい。電気屋さんに家中に渡してもらったCD管の中にケーブルを通すときのあのブルルルという独特の音は、『自分の家づくり』に確実に
参加しているという実感が沸いた。
本当は今の時代の目覚しい情報化をフルに見据えて、インターネット冷蔵庫、インターネット洗濯機、インターネット
電子レンジなどの分野にも配管をしておきたかったのだが、そこまでは必要ないだろうとみんなに却下されてしまった・・・。
それに、我が家は階段下から8本の配管が伸びて石膏ボードを貫いて各部屋へ行くが、あまり大きな穴は開けられないらしい。
耐力壁となればなおさらだろう。
まぁ、それらは使うことはたぶんないだろう。そういうことにしてしまえ。(笑)
ついでに、これらネットワーク用の先行配管と合わせてウチはホームシアターのスピーカ用配管もしてもらった。
そのおかげで、見た目はすごくスッキリ! これも絶対やるべき!
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